昨年12月の袖ヶ浦チャレンジゴールスプリントで落車し、自転車人生初の鎖骨骨折を経験してから半年が経過。
まだ骨はくっついてないし、チタンプレートの抜釘の目処も立ってないけど、フィジカル以外()はほぼほぼ元通り。
今ではすっかり、ローラーも実走も問題なくできるようになったし、レースに出れるようになったし、ベンチプレス含む筋トレもできるようになった。ただ、鎖骨骨折したら強くなるって噂を信じてたけど強くならないどころか戻らない。
というわけで、「骨折してからどれぐらいで何ができるようになったのか?」とか、「鎖骨骨折でどれぐらい治療費かかった?」とか、「保険金もらえたのか?」とか、その辺を記事にまとめようかなと思う。
ちなみに、鎖骨を折った時のレース記事は下記。
怪我の状況
経過を書く前に、鎖骨骨折の状況から。
ドクター曰く、なかなか厄介な折れ方をしているらしい。CTの結果を見ると、鎖骨が2つにではなく、2つがそれぞれ更に2つに折れて4つになってた。というわけで、鎖骨骨折の中でも比較的厄介な折れ方の例ってことになる。
赤丸部分に大きめの空洞。そしてこの空洞がなかなか埋まらない。(半年経過した今もw)
と、そんな状況からの経過でございます。
鎖骨骨折手術から諸々復帰するまで
鎖骨骨折手術からどれぐらいの期間で何ができるようになったのか?は下記の通り。
- -4日目:落車&骨折
- 0日目:手術
- 1日目:退院
- 8日目:ブラインドタッチ・1人でお着替え可能に
- 10日目:長距離運転が可能に(東京・大阪帰省)
- 14日目:挙上制限(60°まで)解除
- 26日目:ローラートレーニング再開
- 29日目:挙上制限(90°まで)解除
- 49日目:実走トレーニング再開
- 76日目:ウェイトトレーニング再開(下半身)
- 89日目:シクロクロスレース復帰
- 96日目:ウェイトトレーニング再開(上半身)
- 132日目:ロードレース復帰
というわけで、ローラートレーニング再開まで26日、実走再開まで49日、レース復帰まで89日かかった。仕事的には、手術の翌日から稼働。
世の中、手術翌日からローラーを再開する鎖骨先輩や、骨折から5週間でパリ・ルーベ優勝するマシュー・ヘイマン先輩(あ、鎖骨じゃなくて右腕だった!)がいるのに対して、自分の復帰スピードはかなり緩やかだったんじゃないかな?と思う。
というのも、どこまで攻めて良いのかわからず、慎重に進めたために時間がかかってしまった。たぶん、次折ったら(折るなw)もっと早く、復帰できる気がする。仕事も、1日有給取ればどうとでもなることがわかった。(リモートワークのおかげ)
ちなみに、マシュー・ヘイマン先輩の熱いストーリーは下記映画で観れる。
トレーニングの再開
ローラートレーニングの再開まで1ヶ月近くかかってしまったのは、3本ローラーしか持っていなかった事と「せっかくだからOFFシーズンにしてしまおう!」って思った事の2点が要因。あ、あと、新コロパンデミックで絶賛緊急事態宣言中でレース開催の見通しが立ってなくて、急ぐモチベーションがなかった事も要因かも。
ローラートレーニングの再開にあたっては、一応(?)、左手の荷重を控えるように言われていた事もあって、ポジションを超アップライトに変更。あと、再開から1週間はお尻が痛くてどうしようもなかったから、クッション性の良いサドルに変更した。(お尻の痛みについては、2週間ぐらいでマシになったかな??)
実走については、手術から49日も待った事もあって、特に違和感なく再開できた。1週間は1人で実走してから、チーム練にも復帰。久しぶりのチーム練だったけど、ローテの仕方は体が覚えてるようで問題なかった。ただ、エアロポジションが取れず、かつ、久しぶりの高強度に順応できずで千切れてばかり。
そして鎖骨骨折から半年が経過した今、「ようやく戻りつつあるかな?」って感触をつかめてはいるものの、骨折前のフィジカルにはまだ戻ってない。骨折からの復帰はなかなか難しい。今思うと、単にボリュームが足りなかっただけかな?とも思うけど。
レース復帰
復帰戦はシクロクロス千葉。シクロクロスの方がロードレースより安全なイメージがあって、「シクロクロスならきっと大丈夫!」って思って、参戦したものの、よくよく考えると落車する確率は確実にシクロクロスの方が上だよな・・・と。怪我につながる落車が少ないとはいえ、今の鎖骨にはきっと、シクロクロスの低速で比較的柔らかい路面への落車でもクリティカルヒット。
以下、復帰戦のレース記事。
レース記事内にも書いたんだけど、レース中、コケて思いっきり左手ついた←
あと、ゴールスプリントの復帰は5月に出場したツールドひたちなか。(それまでのレースは全て、スプリントまで保たなかった!orz)
落車がトラウマになって、怖くてゴールスプリントに参加できなかったらどうしようかと思ってたけど、意外と問題なくて一安心。(結果は7位で入賞逃したけど!)
ウェイトトレーニングの再開
左手への荷重がなかなか全面解禁とならなかったんだけど、2ヶ月経過したあたりの診察で、まずはスクワット等の下半身のウェイトから再開OKってことで、76日目から本格的に重りをつけたウェイトトレーニングを再開。
その後、3ヶ月経過したあたりで左手への荷重制限が解かれ、ベンチプレス含む上半身の筋トレも許可が降りたので手術から96日目に再開。これで、トレーニング関連の制限は全て無くなった。
鎖骨骨折の治療費
入院&手術にかかった費用は、下記記事に書いた通り、実費で32,200円。高額医療費支給制度の対象にはならなかったものの、会社で入ってる健康保険の一部負担還元金制度のお陰でお安く済んだ。(11万円弱返ってきた。)
上記に加え、落車直後に行った病院の費用が5,500円(鎖骨バンドもらったからかお高め!)、退院後の通院あたりの費用が1,000〜1,500円。
全部を合計するとだいたい、8万円弱を治療費として使った事になる。あとはこれに加えて、経過観察の通院費と抜釘手術&入院、その後の通院費が乗ってくる感じだから、たぶん、12万円とかかな?
思ったより、自腹分の費用が少なく済んだな〜って印象。
鎖骨骨折でもらえた保険金
対して保険金。もらえる方。下記3種類の保険が今回の怪我の対象となった保険。
- 大会で加入していた傷害保険
- au損保のバイクルベストゴールドプラン
- 県民共済
「生命保険や医療保険なんて、期待値低いギャンブルみたいなもんでしょ!」って考えを持ってて、あんまり入らないんだけど、比較的期待値が高そうな気がする自転車保険と県民共済に入っておいてほんとよかった。ラッキー。
それぞれ、下記の通り保険金を支給してくれる。
保険 | 入院日額 | 入院一時金 | 手術 | 通院日額 |
---|---|---|---|---|
大会加入保険 | 3,000円 | 0円 | 30,000円 | 2,000円 |
バイクルベスト | 6,000円 | 50,000円 | 60,000円 | 2,000円 |
県民共済 | 8,000円 | 0円 | 50,000円 | 0円 |
合計 | 17,000円/日 | 50,000円 | 140,000円 | 4,000円/日 |
こうやって眺めてると、入院日額がでかい。(もうちょっと入院してたかった。)
落車で破損したのはヘルメットとチームジャージぐらいだったので、ぶっちゃけ鎖骨折って儲かった。(不謹慎)
改めて、自転車保険のバイクルベストに加入しておいて良かった。
個人的な見解として、保険商品の価格設定って、下記計算式で成り立ってると思う。
[支払うであろう保険金]+[経費]+[保険会社の利益]=[商品価格]
支払うであろう保険金は、”あんまり自転車に乗らないけどとりあえず自転車保険に入っとこうって層”〜”毎週のようにレースに出場する層”の支払い保険金の平均であると考えると、限りなく右側に属する自分は間違いなく、“期待値がプラスになる層”であるはず!
医療保険は逆に、習慣的に運動し、食事にも気を遣う層〜生活習慣病まみれのデブの平均となり、サイクリストは限りなく左側で期待値が低い。
サイクリストにとって、唯一期待値がプラスになりそうな自転車保険は間違いなくお得!入っておくことを禿げしくおすすめしとく。ちなみに、今のところ自分は大幅な黒字。
まとめ
というわけで、ローラートレーニング再開は手術から29日目、実走トレーニング再開は49日目、レース復帰は89日目。これが早いのか遅いのかよくわからない(周りの鎖骨先輩を見る限り、遅い?)けれど、そんなもんで自分の場合は復帰できた。
骨折した直後はマジで凹んだ。「もっとあそこでああすれば・・・」と後悔してばかりだったけど、優しい嫁氏のお陰で退院以降はかなりポジティブに過ごせた。そして、忘れた頃の保険金がもっと僕を慰めてくれた←
あと、「骨折れたしいっそ、オフシーズンにして自転車以外を楽しもう!」と切り替えて読書したり勉強したりニンテンドーSwitchしたりしたのも良かったのかも。トレーニング再開後のボリューム不足は改善点だったけど。
というわけで、鎖骨骨折の経過まとめでした。鎖骨後輩な皆様のお役に立れば幸いでございます。
コメント