2022年 第46回SLカートミーティング全国大会 Super SSクラス:優勝!日本一

昨年カートレースに復帰してから最大の目標としていた、SL全国大会に先週末、参戦してきた。

結果から先に書くと、、、優勝!日本一!

今年、鈴鹿選手権優勝に続いてまた一つ、夢が叶った。優勝の余韻に浸りつつ振り返る、カートレース記事でございます。

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第46回SLカートミーティング全国大会

SLカートミーティング全国大会は、年に1回開催される、YAMAHA KTエンジンを使用したカテゴリの日本一決定戦。日本各地のカートコースのランキング上位者が集まってその年の日本一を決める。

開催地は東日本と西日本で交互開催。今年はホームコース、鈴鹿サーキット南コースで開催。自分が現役の間での鈴鹿開催は初。ってことで、2021年にカートレース復帰してからここで勝つこと(&鈴鹿シリーズチャンピオン)を最大の目標として頑張ってきた。

全国大会のカテゴリは、子供のクラスから50歳以上のレジェンドクラスまで色々あって、自分が出場したのは鈴鹿シリーズでもメインで参戦してる、30歳以上が対象のSuper SSクラス。

ちなみにレースは土日開催で、自分が参戦するクラスは土曜日にタイムトライアルと予選ヒート、日曜日に決勝ヒートが開催される。そんな全国大会に、金曜日入りで参戦してきた。

フリー走行

金曜日、有給休暇を取得して鈴鹿入り。金曜日は12分間のフリー走行枠が3セッション。土曜日の朝にもフリー走行枠があるけど、基本的にはこの3セッションでセッティングを出さないといけない。1セッション目から新品タイヤ投入し、ベストと思われるセッティングを試す。2セッション目と3セッション目でところどころ変更してみて反応を確認。

普段のレースでは、ハイグリップタイヤを使用するクラスも併載されてるんだけど、今回はYAMAHA KTエンジンのカテゴリのみの出走だから、路面グリップの感触が違う。その辺りの辻褄合わせも一通りできて、かつ、2セッション目はトップタイム出せたっぽくて良き。明日期待できるはず!

そういえば、この週末から”全国旅行支援”がスタート。新コロパンデミック中にやってた、Go To トラベルの焼き直し版みたいな。宿泊料金が40%オフになりつつ、平日の宿泊だと1泊あたり3,000円分の地域のお店で使えるクーポンがもらえる。お得!と、思いきや、クーポンの使い道がなくて6,000円分ゴミ箱行き🤔

6000円分のクーポン。もったいない。

一晩明けて土曜日。普段のレースはレース日にフリー走行枠がないんだけど、全国大会は20分間のフリー走行枠がある。これがレース前最後のセッテイングを確認できる時間。

レースシミュレーション!ってことで決勝ヒートの周回数と同じ16周を全力で走行してタイムの落ち具合等々を確認したんだけど、ベストタイムはトップからコンマ3秒落ちだし、後半のペースも、きっと優勝争いすることになるであろうライバル達に負けてる。

若干不安。原因であろう部分のセッティングを変更。

そういや、ヘルメットバイザーのスモールパーツも地味に変更。

いつも思うけど、カートってほんとにシビア。場所によってはたった5mm寸法が違うだけで、ネジの締め具合を変えるだけで、カートの動きが大きく変わる。こういう世界を経験すると、大して変化を感じない自転車パーツに数十万円もかける気にならないんよね・・・。

タイムトライアル:グループ2位

全国大会はいつもの40版じゃなく、ゼッケン31番

フリー走行後、開会式に出席して、まずはタイムトライアル。今回、Super SSクラスには56台がエントリー。鈴鹿サーキット南コースはフルグリッド34台なので、グループを2つに分けてタイムトライアル、および予選ヒートを戦って、各グループ上位17台がDivision1、下位がDivision2に進む。

決勝ヒートの良いグリッドをゲットするためにも、Division2に落ちないためにも、非常に重要なタイムトライアル!

タイムトライアルの方式はいつも通り、10分間で後半5分間が計測対象。直近の練習から、タイムは早めに頭打ちになる傾向にあったから、4分ほどピットロードで待機してからコースイン。

自分がマークされてるのか、同じような考えの選手が多数だったのか、自分の周りに選手がたくさん。速い選手の後ろについてスリップストリームが使えると良いタイムが出しやすいけど、集団が大きく、かつ、タイム差に幅があると、詰まってタイムが出せない。

なんとかスペース見つけて、詰まりながらもアタックして、その時点での1番手タイムをゲット。したものの、最後の最後に更新されてグループ2位でタイムトライアル終了。

2番手タイム。コースレコードうらやま🤤

予選ヒート:グループ2位

続いて夕方、西日照りつける中、予選ヒート。スタートは2番手、フロントロー。

フロントローMTG

ここ最近、スタート失敗し続けて”スタート下手くそキャラ”が定着しつつある。そんなキャライメージはこの全国大会の場で払拭したい。と意気込んでダミーグリッドからスタート。1周のローリングを経てスタート!そして失敗!

4位にドロップ😱

2周目に3位に浮上し、以降はトップ3台での熱いバトル。

今回、セカンドチャンスヒートがなくて、予選ヒートで止まったらDivision2へ直行。若者カテゴリと違ってちゃんと後先考えられるマスターズカテゴリだから、無茶なバトルはせずに控えめバトルで無難に完走するんだろうなと思いきや、(自分含めて)予選から抜きつ抜かれつのガチンコバトル。

トップに浮上したり3位に落ちたり2位になったり目まぐるしく順位が代わり、最終的には2位でフィニッシュ。色々バトルした割に結局、タイムトライアルと全く同じトップ4のラインナップで土曜日が終了。

予選結果

スタートの失敗を散々イジられつつ、明日の準備してホテルへ。嫁氏&6歳児と合流して晩御飯食べてベッドに入るも・・・当たり前(?)だけど寝れない。予選と決勝の間に一晩挟むの、マジで地獄や。

決勝ヒート:優勝

いよいよ日曜日。

朝イチは7分間の任意練習の時間があったんだけど、朝イチの路面と決勝ヒートが行われる14時台の路面じゃ状況が全く違うから、走る意味ナシ。と判断して走らず。むしろ、全く違う路面の不要な情報が入ってくることによって、セッティングに迷いが生じて逆効果。な気がする。

そういえば昨日も今日も、10月なのに最高気温が27℃近くあって、めちゃめちゃ暑い。その上、朝の7時から14時までの7時間も決勝前の緊張を味あわされて生殺し状態。ほんまに辛いこのレース。早く楽になりたい。←

7時間ぐらいソワソワして、ようやく決勝ヒートの時間。

予選ヒートのレースタイムが自分のグループの方が速かったので、予選グループ2位な自分は2列目のアウト側の3番グリッド。

スターティンググリッド

今回のレース、Youtubeでのライブ配信もやってて、ホームストレート上にマシンを並べた後の選手紹介で上位数名はドアップで映されるんだけど、緊張して親指立てるのが精一杯。正直、立ってるのも辛い。早く走り始めて楽になりたい。

決勝ヒートの動画。ゼッケン31番が私。
緊張してる人

そして、ローリングがスタート。1周のローリングでレッドシグナルが消灯。レーススタート!珍しく(?)スタートがうまくいって、1つポジションを上げて2番手に浮上。

スタート!
2番手浮上!

自分のセッティングが後半寄りだったこともあって、序盤は若干、トップについていくのがギリギリ。これはやばいかも・・・と思ってたものの、4周目あたりから余裕が出てきて一安心。

基本的にレースは6名のトップ集団でバトル。先頭で逃げられれば良いんだけど、誰も逃げられそうになく、このまま最後までもつれそうな雰囲気。こういう時のポジション取りが難しいんだけど、後ろに埋もれると集団真ん中で何かあった時に遅れてしまうから、極力先頭をキープ。

レースが動いたのは、3番手で迎えた14/16周目。前の2名が1コーナー&2コーナーでバトル。自分は立ち上がり重視のラインで立ち上がって、バックストレートで3ワイドになりつつ3コーナーのブレーキング勝負でトップ浮上。そしてこのタイミングで3〜5番手が接触し、自分ともう1名が抜け出す形に。

3ワイドからの・・・
トップ浮上!

そのまま、自分が先頭でファイナルラップ。このラップを抑え切れば自分が日本一!

トップ2名抜け出してファイナルラップへ

3コーナー・ヘアピンでは仕掛けてこず、勝負は最終コーナー。

自分が取り得る選択肢は2つ。インを締めるか締めないか。インを締めると、ブレーキングで入られないものの、コースの特性上、クロスラインで立ち上がりで抜かれる可能性が高い。インを閉めなければ当然ブレーキングで入られる。あえて入られた上でクロスライン取って抜き返す。

自分が選んだのは後者。インを締めないで勝負!

最終コーナーへの侵入

ギリギリコントロールできる範囲でブレーキングポイントを遅らせて最終コーナーに侵入。そしてインに入られる。ここまでは想定通り。ただ、相手はさすがのレース巧者。ブレーキング遅らせたのにしっかり止めてレコードラインに乗せてる。気合いでコントロールして、クロスラインを取りに行く。

クロスライン!

そしてめっちゃ際どい差だったものの、、、0.02秒差で上回ってトップチェッカー。優勝!日本一!

鼻差!
0.020秒差

最高!自分が生きてる間に日本一の称号をゲットできるだなんて、夢みたい。一度も優勝できずに諦めたカートレース。昨年復帰して、今年、初優勝を経験して、今度は日本一のタイトルゲット。マジで嬉しい。自転車レースの醜態が霞んで消えるぐらいw

シャンパンファイト!

全国大会が終わって、今年のカートレースはあと1戦、鈴鹿選手権の最終戦。このまま、鈴鹿選手権のシリーズチャンピオンも狙うよ!

レース後、チームメイトが撮ってくれた一枚。良い感じに並んで立ってる風だけど、コースを全力疾走してる6歳児を眺めてるところw

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この記事を書いた人

デジタルマーケティングコンサルとして働く1児の父。
タイヤの付いた乗り物(ロードレース・シクロクロス・レーシングカート)でレースするのが生きがいです。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 優勝おめでとうございます。
    日々ブログ読ませてもらっています。当日も鈴鹿で見ていました。
    いつも共感しています。
    私も30代2児の父親です。前々回のsl全国大会鈴鹿のTIAに出場しました。今はカートやめています。
    やっていた時の友人チーム員が出ているので応援に行きました。
    今は私も自転車でロードレース、シクロクロスもをやっています。
    今回の植田さんの優勝見て感動し私もカート復帰しようかなと思ってしまいました。
    奥さんからは怒られそうですが笑笑
    感動ありがとうございました。
    ぜひいつかお話ししたいですね。

    • ありがとうございます!
      カート&ロードレース&シクロクロス、年代まで、共通点多数ですね・・・!ぜひぜひ今度、お話しできればと😄

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