先月の2025-2026シクロクロスシーズン開幕戦の落車で、メインシクロクロスバイクであるRidley X-Nightのシートチューブにクラックが入ってしまった。

新車にTrek Boone5をGETしたので取り急ぎは次のレースに出られるんだけど、、、せっかくだからスペア&トレーニングバイクとして復活させようと思い立ち、自分でDIYカーボン補修をやってみたよ!のブログでございます。
※DIYでのカーボンフレーム補修は自己責任で。
最初は業者に依頼しようと思ったものの・・・
当初は、某カーボン補修専門の業者に依頼しようと思ってた。
ホームページを見てみると、費用は色の調合無しの標準色で塗ってもらった場合で104,500円〜とのこと。そこそこ良い値段する。予定外の新車購入直後の状況では、なかなか厳しい。
さらに、作業してもらうためにフレームセットにしないといけないから、フル内装で組んである油圧ブレーキホース類を一度外さないといけない。当然、修理完了後には元通りに組み付けないといけない。リムブレーキならどうってことないけど、ディスクブレーキは組み直すのしんどい。工具をイチから買い足さないといけないから、さらに費用もかかるし。
「さて、どうしようか・・・。」と思いながら、Google Mapでこの業者のレビュー見て、、、自分で修理することにした。
というのも、納期守らない・連絡つかない・報連相なしってレビューが複数件掲載されてて、全バラして10万円以上払ってその対応されたらブチ切れるなと。口コミって重要だね・・・。
STEP0.カーボン補修DIYに必要なもの

というわけで、必要なものを揃えてDIY補修スタート。今回、自分が用意したものは下記の通り。
| 必要なもの | 費用 |
|---|---|
| カーボンクロス | 約3,000円 |
| エポキシ樹脂(2液タイプ) | 約2,000円 |
| ビニールテープ | 約100円 |
| 耐水ペーパー | 約400円 |
| シリコンリムーバー | 約1,000円 |
| クリアスプレー | 約1,500円 |
| 合計 | 約8,000円 |
カーボンクロスとエポキシ樹脂以外は既に持ってるものを使ったから、今回のカーボン修理にかかった費用は5,000円。また、修理は2日(実稼働は3時間程度)でできた。
なので、業者依頼に比べて、費用は10万円以上安く、納期は3ヶ月ぐらい短い。品質は、、、自己責任w(とはいえ、業者だから100%全力でやってもらえてる。とは限らないしね・・・。)
今回使用したカーボンクロスとエポキシ樹脂、悪くなかったので以下、リンク貼っときます。特にカーボンクロスは、6cm幅ってのを選べるから、カットする手間が減って良き。
STEP1.補修部分をやすりがけ

まずは、補修する部分をヤスリがけ。#240ぐらいの耐水ペーパーでクラック周辺の塗装を削る。カーボンのささくれがある程度滑らかになるまで、カーボンを削り過ぎないよう注意。
STEP2.カーボンクロスの裁断

補修に使用するカーボンクロスをカットする。今回は三重で巻くことにしたのでサイズを合わせつつ。
購入したカーボンクロスが6cm幅なので、切るのが1辺だけで済むのは楽。ほつれないよう、マスキングテープを貼ってカットする。(この後、貼り付ける時に端っこがほつれてしまったので、次回は接着剤等で固めようと思う。)
STEP3.カーボンクロスの貼り付け

いよいよ、カーボンクロスを貼っていく。エポキシ樹脂の1液と2液を混ぜて、貼り付けたいところに先に塗ってカーボンクロスを乗せる。エポキシ樹脂を糊のように使うイメージ。

乗せたカーボンクロスの上にもエポキシ樹脂を塗りながら、カーボンの柄が歪まない程度に引っ張って巻いていく。あと、足りないより多い方が良いでしょってことで、エポキシ樹脂はたっぷりめに。このあとビニールテープで巻くから余分なエポキシ樹脂は除去されるでしょう。と。
カーボンクロスが巻けたら、ビニールテープで圧着。

ビニールテープが取れなくなっちゃうんじゃないの?って思うかもだけど、大丈夫。ちゃんと剥がれる。強度を出すため、ビニールテープはキツめに、かつ、余分なエポキシ樹脂を追い出すように巻いていく。
STEP4.温めつつ一晩放置

ビニールテープが巻けたら、24時間放置。この時、寒いと最悪硬化しないので、何かしら工夫して、温度を保つ必要がある。
「何か良いアイテムないかな?」と思ったら、爬虫類用の暖突っていうヒーターがあったから使用。程よく温めてくれて、放置しても火事になることはないから安心。ホッカイロ巻く人もいるみたい。
STEP5.ヤスリがけ
12時間ぐらい放置して、ビニールテープを剥がすと、、、

カーボンクロスの端っこのほつれが気になるものの、素人DIY施工だし一旦、ヨシとする。

多めにエポキシ樹脂を塗った分、余分なエポキシ樹脂がバリになってしまっているので、ヤスリがけ。400番のペーパーでバリを取って、1000番のペーパーで仕上げヤスリ。

STEP6.クリア塗装

ヤスリがけが完了したら、シリコンリムーバーで表面を綺麗にする。シリコンリムーバーがなければ、パーツクリーナーでも良いはず。
で、塗装するんだけど、、、今回、下手に色を合わせて塗装するより、あえてカーボン残してクリア吹くだけで良いんじゃない?ってことで、色は塗らずにクリア塗装。雑にマスキングしてから、塗料が垂れないように6度塗りぐらいして・・・
完成!

素人DIY施工にしては、悪くないんじゃない?
エポキシ樹脂の完全硬化までには数日かかるってことで、数日放置してからテストライド。そこそこの強度で踏んでみたけど違和感なし。(鈍感だから、割れた状態で乗っても気づかない疑惑あるもののw)
スペアバイク&トレーニングバイクとして、活躍してくれるはず!


以上、割れたカーボンフレームのDIY補修やってみたよって記事でした。
特殊な工具・環境も必要なく、Amazonで入手可能な材料でできるから悪くない。業者に依頼すると10万円〜/納期数ヶ月だけど、自分でDIYすれば1万円以下/納期数日。
ただし、あくまで自己責任ではある。



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